面接ではなく1人の人間として対話してくれた

転職活動において、これまで何人もの面接官と面接をしてきた。
こちらを威圧するような態度の面接官、淡々と事務的に質問をしてくる面接官など企業によって面接官の人柄はバラバラだ。
その中でも実際の合否に関係なく、面接を通して話せて良かったなと思う面接官がいたため、全ての企業の面接官がこうなればいいのにと願いを込めて書いていこうと思う。
面接ではなく1人の人間として対話してくれた
その面接官はいわゆる「一般的な面接が嫌い」というタイプの人だった。
面接官が用意した質問に求職者が答えるという構図を嘘くさく感じてしまうのだという。
Zoomを使ったオンラインでの面接だったのだが、開口一番「面接が嫌いなので会話をしましょう」と言われた時にはさすがに驚いた。
だからその面接ではただの質疑応答をした記憶がない。
経歴やその時々で考えたこと、将来のビジョン、実際に働くとしたら何をしたいかなどを深掘りしていくような会話が続いた。
面接官いわく「合格したら一緒に働くことになるのだから、お互いの人となりを知りましょう」ということらしく、終始フランクな雰囲気で進んでいった。
面接特有の緊張感を一度も感じないまま1時間ほど会話をしただろうか。
最後に合否の連絡について質問した私に「経歴的には厳しいかもしれないが、人柄が気に入ったので上司に推しておく」とその場で最終面接へと繋げることを約束してくれたことを覚えている。
面接対策として嘘で固めた自分ではなく、会話の中で出てきた人柄が評価されたという点が自信になり、どんな職場でどんな人と働きたいかという指標にもなった。
結果的には最終面接で落とされてしまったが、この面接官と出会えたことは合否に関係なく私にとって大きな経験だったと思う。
事務的な質疑応答が全く必要ないとは思わないが、多くの面接官がこうであれば求職者も本来の状態で面接に臨めるため、企業と求職者のミスマッチが減るのではないだろうか。
少なくとも将来私が面接官になる時があるとするならば、この面接官のように会話を通して人柄を引き出せるような面接を心がけたいと思う。

いちいち聞くな勝手にやるな

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