かつての私は、典型的なブラック企業で働いていました。月の半分以上が出張で、休日扱いの移動日で休息の時間もない。体力的な辛さもありましたが、それ以上に「この生活をずっと続けるのか」という将来への不安が常に付きまとっていました。
家族とすれ違う毎日
その頃の私は、とにかく仕事中心の生活。
タイミングをみて家に帰っても、スーツケースを整理して翌朝飛行機や新幹線で出発の毎日で家族との時間はほぼありませんでした。
「家族のために働いているはずなのに、なぜこんなにすれ違ってしまうんだろう」
その違和感が転職を意識するきっかけになりました。
フルリモートの会社に出会う
転職活動を進める中で出会ったのが、完全フルリモートの企業でした。
正直、最初は不安でした。これまで現場で汗をかく働き方しか経験がなかったからです。
でも、選考の過程で感じたのは「人を信じて任せる」文化。評価も勤務時間ではなく成果や姿勢に重きを置くスタイルに惹かれ、思い切って飛び込みました。
時間と気持ちの余裕が人生を変えた
転職してまず変わったのは、「時間の使い方」でした。
通勤がなくなり、業務は自分でスケジューリング可能。
妻と一緒に夕飯を食べて、毎日家でゆっくり眠れる。以前では考えられなかった“当たり前の幸せ”が、今の私にはあります。
そして何より、気持ちに余裕ができました。仕事に追われていたときには見えなかった自分の内面と向き合えるようになり、「もっと学びたい」「新しいことに挑戦したい」という前向きな感情が湧いてきました。
副業にも挑戦、自己成長の実感
その時間と気持ちの余裕を活かして、今は副業にも挑戦しています。
ずっと興味があったWebライティングを学び、少しずつ案件を受けるようになりました。初めて自分の文章に報酬が発生したときの感動は、今でも忘れません。
本業に活かせるスキルも増え、自分の成長を実感する毎日です。
あのとき、思い切って転職して本当によかったと思います。
ブラックな働き方を続けていたら、家族との時間も、自分の可能性も失っていたかもしれません。転職は人生の「逃げ場」ではなく、「新しいスタート地点」になり得る。心からそう感じています。